2009年4月26日日曜日

「問い」の問答:南直哉、玄侑宗久.著

 外国語を勉強しているとふと「乾いた」感じがすることがあります。理屈をつけて割り切る世界に疲れてくるというのか・・。そんなときに見つけたのがこの本。立ち読みしたら面白くて止まらなくなったので買って帰りました。帯に「語る禅僧」vs「書く禅僧」とありましたが巧い表現だと思います。
 実は対談の両者とも、それぞれの著書や講演(脳科学者の茂木健一郎氏のブログで公開されているもの)で存在は知っていました。そのお二人の対談ですが、こちらは仏教や禅への背景知識がないので「???」という点も多々あるのですが、真剣な言葉のやりとりに引き込まれます。
 ちょっと驚いたのが「全国に八万ヵ寺近くあるわけですから、これはコンビニの倍ちかいわけですから」という発言。お寺はそんなにたくさんあるのですね。「過当競争になりかねない数があるのでは、それぞれのお寺を維持するのはさぞかし大変でしょう」というのが正直な感想です。
 ただ、近所にもお寺さんはいくつかありますが「ある」ということは知っていても、宗派も知らないし、訪れたこともなく、本物のお寺には縁遠いことは変わりありませんが・・。
 本の話に戻ると、東洋的、仏教的な価値観というのを教えてもらえます。インドからタイ、中国、日本。やはりアジア的な考え方というのはどこか自分にしっくりくるところがあるのが不思議です。


同時代禅僧対談 “問い”の問答同時代禅僧対談 “問い”の問答
南 直哉

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