2020年2月16日日曜日

オンライン英会話のTips

オンライン英会話、まったく熱心ではないものの、続けています。目的は口を慣らすこと。過去にいくつかのオンライン英会話の会員になりました。
今は自学自習がメインのオンライン英語学習システムの会員になっています。フィリピンの先生との英会話は気が向いたときに予約して受講しています。カメラは付けず、音声のみでのレッスン受講です。忙しくなると2か月ほど時間的な余裕がなくなるときもあるので、この方法に落ち着きました。

最近はオンライン英会話に興味のある方から選び方や受講の仕方について質問をされることもあるので、自分流のポイントをいくつか書いてみます。
職務で必要なわけではなく、いわゆる「英語できたらいいなー、でもオンライン英会話って興味があるけどちょっと怖い」という方を想定しています。  

- 会話の入口で、フルネーム他プライバシーを無理に明かさなくてもいい。名前はニックネームを決めてそれを言うだけでもOK。
今はもはや本名は名乗りません。「こう呼んでね」って短いニックネームを名乗るだけです。特に本名を追求されたこともなく、それで足りています。
- プライバシーも明かしたくなければ、適当にストーリーを作っても先生にはわからないし、実害もたぶんない。毎回変えると先生がカルテを作って共有するタイプの学校であれば情報が矛盾していくかもしれませんが。
 - 自分を映したくないなら音声のみでの授業もたいていは可能。ただ、音声のみの場合は黙ってしまうと先生は状況がわからないので、慣れないうちはカメラがある方がコミュニケーションが楽かも。
- 話のネタを持っているか=>ないなら教材ありの方がフリートークより楽です。
- 黙っている時間を減らしたい場合は、教材は予習して理解したり考える時間を英会話の時間の外に出す。瞬発力を鍛えたいのであれば出たとこ勝負。
- 先生を選ぶときには、先生側が教材の内容に興味を持てそうな人を探す。ビジネスの話題を教材にしたいのであれば、看護系は避けて経済系やテック系の背景を持つ人を探す。
- 英語教育系の先生は、文法・発音など言葉としての英語を訓練するには良い。「形としての英語」を訓練したいときに向いています。ときに山のようなミスを指摘されてへこむことがありますが、ご指導をありがたく受け取るようにしています。
- まず英会話に慣れるためだけなら5分10分の短い時間のレッスンもありかも。
- 相手の文化を尊重しましょう。繊細な「日本感覚」だと気になることがあるかもしれませんが少々のことは気にしない、動じない。
- 先生は辞めるものと心得ましょう。
- レッスン単価を比較する場合、1回あたりの価格ではなく、月に支払う金額と実際に受けられる回数で考えましょう。

今では受講も気楽にできるようになりましたが、最初の頃ははそれはそれは緊張したものです。お試しレッスンの前にPCを打つ手が震えていて自分でも驚いたのも良い思い出です。もう10年以上前になると思いますが、確か帰国子女のブロガーさんがオンライン英会話の体験記で「受講前に緊張した!」と書いていて、ああ、ぺらぺらな人でも緊張するんだと救われたのを思い出します。

今でも初めての先生と話す前は少し緊張したり、気が重かったりしますが、これは英語に限った話ではないので、単に人見知りなのでしょう。いざレッスンが始まれば、受け答えに必死で時間はあっという間に経ってしまいます。

迷っている人は勇気を出して気になるスクールのレッスンを体験してみるのがオススメです。

2020年2月8日土曜日

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫) :西原 理恵子 (著)

経済や投資などお金にからむ分野は、わかるようなわからないような話が多くあります。それも嫌いではありませんが、地に足のついた話をしてくれる人はとても貴重ではないでしょうか。漫画家さんの本ですが、漫画ではなくエッセイです。キツイことも書いてありますが、すらすら読めます。

きれいごとではない貧困の現実。そこから見事に脱出した著者が、貧困のただ中にある人からは見えない世界を、貧困と縁のない人には貧困の現実を、明快に言語化して教えてくれます。「予防措置」的には10代のうちに読んでおくのが望ましいでしょうが、「貧しくて何が困るのか」が見えていない大人にも十分役に立ちます。

昭和と令和では時代が違うといっても、日常の習慣や感覚が江戸時代からさほど変わっていないところもあるのでは。破天荒な著者なりに、特に若い読者に、自分と同じ方法でなくとも、それぞれの方法でなんとか貧困の連鎖を断ち切ってもらいたいという願いが誠実に伝わってきます。

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)

2020年1月26日日曜日

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。: 川上 和人 (著)

生き物の研究をしている人の本を読んで素人との違いを最も感じるのは、「研究者は対象が生きていなくてもいい」という点です。鳥でも虫でも魚でも、生体をかわいがってその死を嘆き悲しむという流れは期待できません。解剖や、食べてみるのもつきものだからです。 そんなわけで、本書のタイトルについては、「本当に好きなのか疑わしく思ってました」と返したいところです。

著者は「バード川上」としても知られる気鋭の鳥類学者ですが、良くここまで入れたなと感心するほどの大量のおやじギャグと昭和ネタとともに話は展開します。専門書を期待している方には肩透かしでしょうが、「おもろいエッセイ」などをお探しの方は、鳥と虫(著者も虫嫌いですが、業務上やむなく接せざるを得ない)が嫌いでなければオススメです。知られざる鳥類学者の生態が明らかにされます。著者に感化されて、西之島の成長を友達の友達のように見守るようになること請け合いです。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

2020年1月19日日曜日

NHK BSの英語学習用番組

語学があれからどうなったかというと。うまくなった気は全然しないけれど、どうにか英語を仕事で使うという状態です。
プロの通訳さんと接するようになってかなり心がけが変わりました。通訳さんは事前に凄まじいインプットをして現れます。その努力は他の業務と掛け持ちできるようなものではなく、桁違い。
自分でどうにかできる場合はじたばたするけれど、業務上は「手に負えない場合は通訳さんにお願いした方がいい」と割り切るようになりました。

相変わらずNHKの番組にはお世話になっています。BS1で昼間と夜中のそれぞれ3時ごろ(時期によって変わる)にやっている、CNNスチューデントニュースと、攻略ABCニュース英語の深夜回を録画して見ています。


CNNスチューデントニュースは、CNNの本家ではCNN10という10分番組で、10分で3から5ぐらいのニュースやトピックスが取り上げられます。学習者向けにアメリカの制度の説明があったり、海外の視聴者も意識して作られています。アンカーはCARL AZUZさん。毎回放送の最後に早口&ダジャレがあります。本家CNNのサイトでも見られてTranscriptもあるのですが、NHK版を録画するメリットはTranscriptでもわからない場合に日本語訳が聴けることです。早口とダジャレの日本語版も工夫されていて、通訳さんは毎日大変だろうなぁと思います。

CNN10(本家CNNのサイト)


もう一つは、攻略ABCニュース英語。5分番組で、一つのABCニュースが、英語字幕、日本語字幕、字幕なし、キーワード解説(日本語)、英語字幕でダメ押し。と4回見られます。短いのによく手をかけてあります。 こちらは元のニュースは容赦ないスピード・語彙です。

攻略ABCニュース英語

この2つは、とりあえず録画はする。たまったらどうにか消化するを義務化しています。全部合わせてたったの15分、平日のみなのですが、累積したり、 難しい政治ニュースが連続すると意欲も低下。休止期間があると小学生の夏休みかのように喜んでしまいます。でも、たった15分、休止もありなのだからと止めないでいます。


もう一つおまけに息抜きのYoutubeサイト。Pancake maner 。幼児向けサイトです。この手はセサミストリートが本家ですが、声に捻りがあって難しいので、こちらの方が聞き取りやすくて好きです。 たとえば、ABCの歌(動画)。

Alphabet Song for Kids | Pancake Manor

何度まねしてもいまだにどこかで口が回らない。そのほか、数字、色、図形、動物、家族など基本単語の歌も豊富です。
ちなみに、出演のキャラクターの名前は、紫がReggie、オレンジがZach、そして、郵便箱龍がJimboです。ReggieとZachが兄弟かの答えはこちら。(動画)

Are Zach and Reggie Brothers? Jimbo finds out! | Pancake Manor

いまだに一部聞き取れていません。でも答えはわかりましたよ!(笑)。幼児向けも侮れません。そしてJimboのお便りコーナーのように、世界の小さな英語学習者を知ると励みになります。


2020年1月13日月曜日

津波の霊たちーー3・11 死と生の物語:リチャード ロイド パリー 著


 「よそ者」という言葉は悪い意味で使われることが多いでしょうが、ほめ言葉として「よそ者だから書けた本」と言いたくなるルポタージュです。原著は英語でGhosts of the Tsunami: Death and Life in Japan。翻訳者も渾身の翻訳だったのではと感じます。
宮城県石巻市の大川小学校。津波に「向かって行ってしまった」ために犠牲になったたくさんの児童と教職員。
 地縁血縁が強い土地柄に暮らし続ける犠牲者の周辺の方々が本音を話せるのは、言語も見た目も住むところも、おそらく一生重なり合うことがない外国出身の著者が適任だったのではないのでしょうか。
 どれが正とも誤とも言えないそれぞれの状況、それぞれの立場が浮き上がってきて、悲しいのに読むのが止められないという不思議な状態になりました。
 一方、「幽霊」の方はいわゆる憑依現象とそれに退治する宗教者の話ですが、単なるオカルト話ではなく「あれほどのことがあったのだから、そんなこともあるかもしれない、おかしくなってしまう人がいてあたりまえ」という気になってきます。これも著者の立ち位置が絶妙なことと、描写の技量でしょう。


津波の霊たちーー3・11 死と生の物語

閲覧ありがとうございます

2020年まで5年以上放置してしまいましたが、その間も閲覧いただいた方がいらっしゃったようでありがとうございます。いくつかの時事的な記事を非表示にしてリセットしました。