2008年4月6日日曜日

カタツムリの初級編

 以前紹介した「外国語の水曜日」のときに「こういう先生に教わったら楽しいでしょうね」と書きそうで書かなかったのは、かつてNHK講座の講師であったらしいことを知っていたからです。書いてしまってから「今放送しているよ」となったらなんだか習わなければなりそうで・・。
 しかし、最近ロシア語通訳・作家の(故・)米原万里さんの本を読み直したりでロシアおよび周辺諸国への興味が再燃。しかし、ロシア語はむずかしそう。でも、あの文字読めたら楽しそうだよな・・。
 と逡巡していたところ、ラジオの「まいにちロシア語」(新番組)の講師はまさに「外国語の水曜日」の黒田先生ではありませんか。うわー。どうしよう。
 こういう場合、私はその言語に「呼ばれている」と考えることにしています。ロシア語とドイツ語が私を呼んでいるのです。呼ばれたなら「なんでしょう?」と行ってみるのが人というもの。
 「失礼、人違いでした」とか「およびでない」ということになるかもしれませんが、それは行ってみてから判明するもの。とりあえず「まいにちドイツ語」と「まいにちロシア語」のテキストは買ってきました。
 そうしたら「カナ手本」(ドイツ語)といい「カタツムリの初級編」(ロシア語)といい、「初学者中の初学者がついていける」よう大変ゆっくりした進行で、ちょっと感激してしまいました。
 それでもやっぱり新しいことはなかなか記憶できず・・。カタツムリの初級編は月~金まで最低2回以上聴きましたがまだぱっと文字と音がむすびつきまえせん。でも、ロシアの写真などをみて「あの文字はXXだ!」とわかるとすごく嬉しい。辞書を持っていないので(急にはじめたので)意味はわかりませんが・・。
 ドイツ語は、はるか昔の学生時代にとったことがありますので、アルファベットと数字の読み(100ぐらいまで)は記憶にありました。当時の先生が発音をみっちり教えてくださったおかげで「意味はわからずとも音は推測がつく」という状態です。しかし、文法と文法用語は壊滅的。「カナ手本」(まいにちドイツ語の月水金)はついていけますが「フェリックス」(まいにちドイツ語の火・木)は文を見ても(日本語の解説の文法用語すらも)まったく意味不明という状態です。
 英語だと「聴きとれていないのか」「聴きとれているけれど単語の意味を知らずにあいまいなのか」の区別が自分でもつかないのですが、他の言語だと「なにができていてなにができないのか」が明確になるのが不思議です。
 しかし、「知らないことを知る」のがこんなに楽しいとは。「食うため」でない語学は贅沢な遊びの一種ですね。

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