2008年2月2日土曜日

ヤバい経済学 スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー 著、望月衛 訳

 世の中のあまり触れてはいけない?事柄のしくみ、からくりを経済学の観点から検討した本。とはいえ、タイトルの翻訳にも表れている通り、堅苦しさをとりはらって、一般人にもわかるように書かれています。
 どのように「ヤバい」かというと・・・

 ちょっとの間、相撲はほんとに八百長だと想像してみよう。それを証明するにはデータをどう測ればいい?(P46)(※書籍では「ほんとに」に傍点)

 この続きは書籍にて。あくまでも「想像」ですから。それにしても、この本に記載されていた八百長告発力士の怪死というのは、本当にあったことなのですね。
 以下Wikipadiaの八百長項目参照。これ以上は訳者同様怖ろしくて追及できませぬ。

 上記の引用にも表れている通り、望月衛氏の訳は「ヤバい」雰囲気に合わせてとても工夫されており、楽しく読み進めることができます。「経済学って何しているんだろう?」という門外漢の疑問への答えとして「こういうこともできるんだよ」ということを示してくれる本です。
 ちなみに御本家のブログはFreakonomics blogとしてThe New York Tims紙のサイト内に現在も展開中です。
 しかし、英語版の表紙イラストの背景は白で、黒の日本版とずいぶん印象が違います。「ヤバい」感じでは背景が黒の日本版の方が勝っているような気がしますが・・日米の感覚の差でしょうか?
(英語版の書籍はFreakonomics blogの右の方に書籍案内が出ています。)


ヤバい経済学 [増補改訂版]ヤバい経済学 [増補改訂版]
望月衛

東洋経済新報社 2007-04-27
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