2008年3月8日土曜日

ラジオ講座1番組の年間のリスニング量は?

 NHK教育の英語講座について「効率が悪い」という意見があります。1番組に英語と日本語が混在しているため、リスニング量が稼げないという理由が挙げられることが多いようです。
 では、1番組を聴いた場合の年間のリスニング量はどれぐらいになるでしょうか。試算してみました。
 TVは見ていないので、ラジオ講座を対象に考えます。
 1番組15分として、2/3は英語、1/3は日本語と仮定。つまり1番組の英語の時間は10分とします。
 10分×週5日=50分
 50分×4週間=200分
 200分×12か月=2400分つまり40時間。

 一般的に何かをマスターするのに必要な時間が1000時間と言われます。「すべては英語リスニングで身につく」と仮定して1000時間を40時間で割ってみると、25。
 つまり1日10分のリスニングで25年間継続すれば1000時間に到達することになります。では、これを10倍量の1日100分(1時間40分)にあげると、2.5年で1000時間に到達です。
 こう考えると、確かに「1日1回1番組の聴取では効率が悪い」という意見にも一理あることがわかります。
 
4月からの英語ラジオ講座の平日の放送は1日7番組です。
1.基礎英語1
2.基礎英語2
3.基礎英語3
4.チャロの英語実力講座
5.徹底トレーニング英会話
6.ラジオ英会話
7.入門or実践ビジネス英語

1番組の英語10分として、10×7=70分。(聴取に必要な時間:15分×7番組=1時間45分)
全番組制覇でそこそこのリスニング量を稼げる計算になります。
ただし、全番組制覇するより、「繰り返し聴取」の方が身につく効率が良いように思いますが・・。

 お金を扱っている方ならご承知の、目標金額と利率と積立年数から、月の積立額を逆算するのと同じ手法です。目新しい考え方ではありませんが、「ラジオ講座だけで足りるか」について自分なりの解を出すには良い方法だと思います。
 4月からの聴取番組と学習方法について検討している真っ最中ですが、録音番組は1日3番組か4番組にして、最低2回は聴く(その日中とは限らず、土日でも目ざましでも)ことを前提に、VOA Special EnglishやESL PodcastやAudibleなどと組み合わせていこうかと思っています。
 ラジオ講座で貴重なのは「教材としてとても練られたテキスト」と「日本語で解説をしてもらえる」ことだと思っているので、日本語の多さをデメリットだと思っていません。
 上記も、「リスニングの絶対量不足」という意見に対する試算として、日本語部分を割愛しましたが、単純に番組聴取時間=英語学習時間としても問題ないと思っています。
 この「マスターまでに1000時間」と仮定する考え方を知ったおかげで、「こんなに勉強しているのに・・」ですとか、「どこまで勉強すれば良いのか・・」という悩みはきれいさっぱりなくなりました。「まだまだ1000時間に遠いのだからマスターにほど遠くてあたりまえ」と鷹揚に考えられるようになりました。
 実際のところ1000時間も「目安」ですから、「自分がそのときどうか」には個人差が相当あるでしょう。
 どちらにしても「何もしないよりはまし」になっていることは確かなので、日々こつこつ進んでいけば良いのだと思っています。

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