「何が言いたいの?」かを明確にせずに話はじめてしまい、収集がつかなくなることも多いです。
論理トレーニング101題は、例題を読んで、その論理のおかしな点などを見抜く練習などを繰り返すことで力をつけようというちょっと変わった本です。横書きですが、文章を読んで問いに答えていくという形式なので、国語のテストに似ています。
出題されている文章は、いろいろな出典から数行が抜粋されているのですが、これが読みものとしてなかなか面白い。だんだん「コラム集」を読んでいるかのように問題に読みふけっているうちに読み終わってしまいました。
読み終わった後しばらくは何を読んでも接続詞が気になってしまい困りました。「この話の流れでこの接続詞は正しいのだろうか・・」などとついつい考えてしまうのです。
しかし、自分で文章を書くようになって、人さまの書いた文章は皆「上手!」と思うようになったため、この「接続詞が気になる病」は今は鳴りをひそめています。
この本を読んだ後に自分の文章を読み返すとひどくめげそうなところが困った点でしょうか。
とても丁寧な作りなので、「論理学」とは何かを知らなくても充分に楽しめます。「ことば」とは何かを考えるきっかけになる一冊です。
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