2008年3月23日日曜日

道を尋ねられたこと、ありますか?

 最近読んだ複数の語学系の本に奇しくも同じような問題?について異論が述べられていました。
 その問題とは・・。

「外国人に道を尋ねられたときうまく答えられませんでした。長年学校で英語を習ったのにうまく答えることができなくて情けない思いをしました。」

 よく「英語学習のきっかけ」などにあるエピソードです。読んだ本ではいずれも「そんなことのために英語を勉強するのはおかしなことではないか?」という趣旨が述べられていたのですが、ここでは脇においておきます。
 それよりも、非常に素朴な疑問なのですが外国人に「英語で」道を尋ねられるというのは都市部などでは普通なことなのでしょうか?
 というのは、実は私自身が「やたらと道を尋ねられる」タイプで、しかも実は方向音痴なのです。今まで、日本国内のみならず、旅先(外国でも!)ですら道をきかれること多数・・。周囲の分析によれば「どこをどうやっても追い剥ぎには変身しそうにないからではないか」とのこと。
 いずれにせよ、この「道を尋ねられ問題」にはなみなみならぬ関心があります。
 経験から言うと、私が日本で道を尋ねられるときは、ほぼ100%日本語です。なぜか相手は「お国ことば」なまりの日本語のことが多く、津軽・青森系のことばと思しきものから、関西・九州方面と思われるものまで全国津々浦々の方々とお話させていただきました。傾向としては標準語とお国ことばの2言語話者ではなく、お国ことばのみの話者であるよことが多いように感じられます。
 そして、外国出身と思われる方から尋ねられるとき。外見がどうであれ、私の体験ではすべて「一応日本語」での質問でした。こちらは、あきらかに日本語は母語ではないということがすぐに感じ取れる方が多いです。それでも、質問は日本語なのです。ちゃんと勉強してきている。えらい!
 日本国内で道を尋ねられるときの問題はなんといっても「尋ねられたこちらが、その目的地がわからない・聞きとれない」ことにあると思っています。相手が日本人であっても問題は同じです。
 この混乱に陥る最大の問題は、地名、社名などの固有名詞の読みが間違っていることにあります。「〇〇へはどう行けばよいのでしょうか・・」と聞かれた「〇〇」を一生懸命頭の中で検索するのですが思い当たらない。「えーっと、〇〇?」ここで、相手が地図を見せてくれたり「えーっと、こう読むのかな?」などと説明してくれれば「あー、△△ですね。それならば・・」と説明できます。
 「日本語が母語」であると思われるたいていの人は、この段階でお互いが漢字から推測できる読みをあげていき解決に至るという結末を見ます。
 問題は「日本語が母語ではなさそうな人」からの質問です。ありていにいえば「外国人から道を尋ねられたとき」です。これはもう道端でクイズ大会を開催するしかありません。相手に何回も言い換えてもらって、想定できる店名もしくは地名を探す・・という泣きたくなるような突然のヒアリングテストです。
 アジア系の留学生さん(これまたなぜかよく思いがけない場所で道を尋ねてくださいます。)と思われる方からの質問でこの「どこに行きたいのか」がわからず「クイズ大会状態」に何度か陥ってしまいました。
 中華系の学生さんの場合は漢字の読みが母語にひきずられてしまったことが原因、韓国系の学生さんと思われる方は(しかしよく尋ねられるな)アルファベットの店名の読みが、その店が「カタカナ表示」しているものとまったく違った(私にはそう聞こえた)ことが原因だったことがあります。
 目的地が判明したときはお互いものすごく嬉しくなります。そりゃ道端で知らない人とクイズ大会ですから、解決すれば緊張がほぐれるというものです。
 私の場合はアルファベットのうち「X」が含まれた文字がある場合の聴きとりがだめなようです。そういえば、よく中華系のお名前などでXからはじまるものがありますね。あれはどういう音になるのが正しいんでしょうか。あまり音声できいたことがないような・・。注意力不足なだけかもしれませんが。
 ちなみに、英語で道を尋ねられたのはかなり昔に旅行先のロンドンで3回あったぐらいです。「ごめんなさい、旅行者なんです」と答えてことなきを得ました。残念ながら英語のモチベーションUPにはつながらなかった・・。

 とにもかくにも、日本国内で外国の方に道を尋ねられたら臆せずクイズ大会!これで解決です。
 それにしても、道を教えるって難しいですよね。特に方向音痴にとっては・・。
 ちなみに旅先で「迷子」になったこと、何度かあります。これは怖いです。ですから、道に迷った方を捨てて去っていくことはできません。なんせ、明日は我が身ですから・・。
 
 

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