2008年3月22日土曜日

料理本選びの考え方あれこれ

 料理本が好きでかなりの冊数を読みました。
 趣味で読むならともかく、必要に迫られて料理本を購入する場合もあると思います。料理本っていろいろあるけれど、どう違うの?どうやって選べばいいの?という点を考察してみます。

1.文字数が少ない=簡単ではない。
 文字だけでできあがりの料理が想像できるようになるのは、かなり料理に慣れてからだと思います。
 楽譜を読むだけで頭の中に音楽が流れるような状態と似たようなものではないかと。あるいは、短歌や詩を読むように文字の「余白」を味わえるようになってからといいますか。
 さっと立ち読みして、どれも手順とできあがりがぱっとイメージできるなら「買い」だと思います。

2.料理家、料理研究家によって味付けも手順も相当違う。
 基本的に、料理研究家が自分の名前を前面に出して売っている本を買うようにしています。それぞれ独自のスタイルで商売しているので、どれも真剣勝負でレシピも練り上げてあるからです。
 そのかわり、料理研究家によって味付けは相当違います。自分が薄味好みか、濃い味好みかを考慮せずに、逆の嗜好の本を買うと「口に合わない」ということになります。
 味噌ひとつとっても、全国には米みそ、豆味噌、麦味噌の他に甘口、辛口とあるわけですから「味噌大さじ1」と書かれていても、どんな味噌かによって全然味が変わってしまいます。
 「全国平均」で書かれている著者名のない料理本は「どんな調味料であってもそこそこの味に仕上がる」ように設計されているようにお見受けします。つまり、「そこそこ」にはなるけれど「おいしーい」という味には仕上がりにくい。
 その点一人、口にあう料理研究家を見つければ、その路線を追及していけばいいので楽です。
 化学調味料類を使う、使わない、推奨の道具などもそれぞれ違います。自分の趣向にあう研究家を探してください。(慣れればレシピを見るだけで判断つくようになりますが、最初は「つくりくらべ」するしかないですね・・)

3.シェフのレシピはおいしいけれど健康には?なことも
 飲食店で活躍しているプロの料理人のレシピも、惜しげもなく情報を出してあるものもあって、とても勉強になります。しかし、「ええっ」というほど油を使ったり、「毎日食べる料理」ではない場合があります。
 そのあたりをふまえて読めば、「さすがプロ」と感心することがたくさんあって個人的には好きなのですが・・。毎日食べたら確実にメタボ警報だろうなというものもありますのでご用心。

4.TVやDVDは実はためになる。
 紹介できる料理の数から言って、本が効率が良いのは確かですが、野菜の切り方(大きさなど)や火加減などはTVやDVDの方が具体的にわかります。
 「あーこうすれば良いのか」という真似にはTVが良いです。
 最近TVなし生活なので、残念ながら見ていませんが、やっぱりNHKの「きょうの料理」が王道でしょう。
 「きょうの料理」からは500円のDVDが出ていますのでこちらでも良いかも。なぜか先生が作っているのを見ると自分でもやってみたくなります。

5.どんな出版社から出ているか見る。
 たとえば、大手スーパーマーケット系の書籍では、そのスーパーで入手できない食材はレシピで使ってはいけないことになっていると何冊かの本で読みました。それで「そこそこ味」にしかならないのか・・。
 また、料理専門誌系の出版社からのものは、写真が美しくまた内容も大変にマニアックなものがあります。
 出版社ごとにシリーズものを出しているところもありますし、レシピの用語も会社ごとに統一されていたりしますので、出版社で絞るという手もあります。


 つらつら書いてみましたが、放送50年の「きょうの料理」を見て、気に行った料理を作ってみて、口にあったらその講師の本を見てみる・・というのも良いかもしれません。長寿番組だけあって人気講師がそろっています。うーん。TV見られるようにしようかな・・。
 
 
 

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